宮城県塩釜高等学校ホームページにアクセスしていただき、ありがとうございます。
本校は、奈良時代以前より海水を煮立てて製塩を行う「藻塩の産地」として栄えてきた塩竈市にあります。そして、67年の歴史を有する旧男子校の塩釜高等学校と、80年の歴史を有する旧女子校の塩釜女子高等学校とが、平成22年4月に統合し、男女共学となる「塩釜高等学校」となって今年で15年目の節目を迎えました。
両校の歴史と伝統を融合しながら、全国的にも珍しい近接する2つのキャンパスを有し、旧塩釜高等学校の校舎〈西キャンパス〉、旧塩釜女子高等学校の校舎〈東キャンパス〉として、2キャンパス機能をそのまま生かした教育活動を展開しております。統合後の卒業生は5,300名を超え、同窓生全体でも約42,000名を数えます。
両キャンパスとも校舎からは、東に松島湾・千賀の浦の美しい海と島々を臨み、北に陸奥國一之宮として名高い鹽竈神社が隣接する、歴史的にも由緒ある風光明媚な松島丘陵の高台に立地しています。また、西キャンパスがある高台は、古くは「とほるが岡」と呼ばれ、校地の一隅にはその名の由来となった源融(みなもとのとおる)の碑があります。源融は嵯峨天皇の第8皇子で、864年に陸奥出羽按察使(むつでわあぜち)として官職を歴任した人物です。「遥任」だったため実際に塩釜の地に住むことはなかったようですが、千賀の浦の眺めに憧れ、それを模したとされる大庭園「河原院」を、現在の京都市下京区本塩竃町付近に造ります。源融はのちに左大臣となる当代一流の風流人として、光源氏のモデルとも考えられている人物です。
本校は「普通科」と「ビジネス科」の2学科、多様な教育活動行う高校です。現在、普通科6クラス、ビジネス科2クラスと合わせて、計24クラス、定員960名もの生徒が学ぶ学校です。普通科は、進学や就職など多様な進路に対応することが可能なカリキュラム編成となっており、ビジネス科は商業科目の基礎的・基本的な知識及び技術を身に着けるだけでなく、実践的な学習を通してコミュニケーション能力の育成や、社会で評価される上級資格の取得を目指し、各種検定にも熱心に取り組んでいます。
さて、本校は次のような「スクール・ミッション」を掲げています。
《本校は、「志・伸・和・創」を校訓とし、「地域の発展を担う人材」及び「持続可能な未来を創造する人材」を育成することを目標とした学びを通して、今後社会人として生きる生徒にとって、社会の変化に対応していく力、進路を切り開いていく力を育成します。また、地域との協働を一層充実させ、地域を支える人づくりを行うとともに地域活性化の拠点となる学校を目指します。》
地域との密接に結びついた塩竈市唯一の高校として、生徒一人一人がひたむきに自己実現を目指し意欲的に学ぶ態度を養うとともに、礼儀を重んじ自覚と誇りを持って、社会地域の発展に貢献できる人材の育成に取り組んでいます。
そのうえで、旧校の歴史と伝統を融合しながら、新しい時代に即応し、地域に根ざし、地域に愛される生徒の育成、そして地域に貢献する魅力的な学校作りに日々励んでおります。本校ホームページから、生徒たちの生き生きとした姿を感じ取っていただければ幸いです。
今後とも、本校への変わらぬご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。
令和6年4月1日
宮城県塩釜高等学校長 根岸 一成
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